現代におけるエコーチェンバーに見られるような社会における分断化の課題は、SNSの台頭によってもたらされている。
Facebook自身も、こうしたエコーチェンバーの課題をやはり強く意識していて、15年間変わらずあった「世界をよりオープンにし、つなげる」だったミッションを、2017年には「世界のつながりをより密に」「コミュニティづくりを応援し、人と人がより身近になる世界を実現する」2019年には、「よりプライバシーを重視したプラットフォーム」と変更され続けている。2019年のミッションは明らかに特にアメリカで中心に起こったユーザーデータの扱いへの批判を受けてのことだと思うが、ある意味、SNSの設計思想自体が迷走しているのだと思う。
ザッカーバーグによると「リビングルームで親密な話をしたがっていることが分かった。それがこれからのネットだ」というのが2019年時点での認識。しかし、これはむしろエコーチェンバー化をより加速させてしまう認識なのではないかとも思う。
結局この課題を超えるには、SNSの抽象度を超える枠組みを取り入れていくしかない。それは、「汝の敵を愛せよ」「無償の愛」「献身」の思想に基づく、エクレシア形成にこそあると思っている。