占星術師をずっとやってきて、よくわかったことは、宇宙そのものは決しては神ではないということ。宇宙とつながるという言葉や、宇宙からのメッセージというのは、あくまで汎神論的な世界観をベースにした考え方であり、あくまで人間が考えた上で作り出した宗教である。カルデアの神官たちも、汎神論的な世界観をベースにして、星の動きを観測して、そこに神を見出そうとしたわけだ。
仏教も、基本的に「汎神論」的な思索から始まり、最終的にすべての境界が無くなった、大いなるものを神としてとらえる。またその実体を作るのは自分の心であるととらえる「唯心論」となり、また仏法を明らめることで神が分かるという「理神論」という形態をとりつつ、しかし最終的にそれすらも実在しないという「無神論」を説くが、決して聖書のように万能の神が、世界を創造したという聖書的で啓示された神の概念「一神教」の世界にはならない。
やはりこのあたりのパラダイムをしっかりと理解することは、聖書の神概念をしっかりと理解するために絶対的に必要な思惟のプロセスになるといえる。