経済学的に考えたときに、自分の収入を上げていく方法は、簡単に言うと「よく働くこと」これに尽きる。よく働くことで、「労働の負の効用」が増す。「労働の負の効用」が増していけばいくほど、自分が対価としていただくお金は高いものでなければ納得いかなくなっていく。大事なことはこの「よく働く」の意味を、何も「肉体労働」だけではなく、「よく考え、よく学ぶこと」ということとしてとらえる必要があるということ。仕事の本質は、行為の抽象度を高めていくこと。そのためには、よく学ぶことが大事。本を読んだり、物事を深く考える癖をしっかりと身に付けていくことで、人よりも多く「労働の負の効用」を蓄えていけば、おのずと道は開かれることになる。というよりもそうでないと、納得がいかなくなるわけで、おのずと行動がちゃんと対価をもらえるように自然に動き始めていくことになる。つまり努力の上にしっかりと価値が生まれる、この基本原則はどんな時代になっても変わらないものだ。
つまるところ、困っている人を助ける、世の中の価値になるものを一生懸命考えて、提案し続ける。このような、自分の十字架を背負って、主の栄光を讃えるために、生きる覚悟が、資本主義の精神のコアになる倫理といえるのだ。これがプロテスタンティズムの深い部分にある経済倫理。