
【ベツレヘムの星便り】367号 聖書におけるコミュニティ
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◆【ベツレヘムの星便り】(旧:ユピテルジョージの今週の星便り) 2019/9/8 367号こんにちは、杉本譲治(旧ユピテルジョージ)です。
今日は聖書における、コミュニティ論についてお話します。
聖書の世界では、イエス様を自分の救い主として受け入れた段階で、霊的な意味で、クリスチャンの共同体に迎え入れられると考えます。
つまり、イエス様が、私たちの罪のために十字架の上で死なれて、墓に葬られ、3日後に復活したということを信じた段階で、心の内側に聖霊が内住し、その聖霊の力によって、霊的な意味で、クリスチャンの共同体へと迎え入れられます。
この共同体は、「目に見えない教会」や「普遍的教会」とも呼ばれ、教派の違いを超えて、世界にただ一つだけのイエス様を信じる全ての信徒たちが所属する教会と考えます。
しばしば誤解されがちなのは、聖書の世界の中における教会という言葉は、ギリシア語で、エクレシアと呼ぶのですが、これは決して「建物の教会」を意味しているのではなく、「会衆」や「人の群れ」という意味を持っているということ。本来は、建物ではなく、イエス様を信じたコミュニティ(人の集い)のことを指して、教会と呼ぶのです。
教会というと、どうしても建物の教会をイメージしてしまうので、私は、エクレシアや、ミニストリーといったほうが日本語的には分かりやすいかなとも思っています。
私も、毎週土曜日に国際弁護士の佐々木満男先生が牧されているホテルグランドハイアットのレストランでの集い(モーニングブレイクファースト)に参加していますが、これも聖書的な意味で言うところの立派な「教会」になります。礼拝堂や建物がなくても、信徒が集まるとそこに教会は成立するのです。
特定の宗派に所属しないこうした群れのことを、超教派と呼んだり、特に日本では、内村鑑三が築いた伝統の上に、無教会派と呼んだりもします。
僕自身がなぜ、敢えてこうした無教会派的な集いにこだわっているかというのは、わりと日本人にとって教会=建物と思われることが多く、ある種の敷居の高さを感じることが多い(僕自身もそう感じていました)ということが理由に挙げられます。
本来は、もっと気軽に、聖書を読んで、イエス様を信じた人々の集い(あるいは聖書やイエス様に興味がある人も気軽に参加できる場)というのが、日本にもっとたくさんあればいいのになという思いで、そういう価値観を共有できる方を探したところ、あっという間にその考え方を共有できる方々とお会いできるようになったわけです。これもまた主の恵みだなと感じます。
さて、こうしたコミュニティがどのような御言葉に基づいて形成されているのかを知る上で重要な箇所は、主に、「コリントの信徒への手紙」と「エフェソの信徒への手紙」の2つの書簡になります。
今日はコリントの信徒への手紙の中から、聖書が考えるコミュニティ形成についての、重要な箇所をご紹介します。
▼コリントの信徒への手紙一 12章18節~27節 新共同訳「そこで神は、御自分の望みのままに、体に一つ一つの部分を置かれたのです。 すべてが一つの部分になってしまったら、どこに体というものがあるでしょう。 だから、多くの部分があっても、一つの体なのです。
目が手に向かって「お前は要らない」とは言えず、また、頭が足に向かって「お前たちは要らない」とも言えません。
それどころか、体の中でほかよりも弱く見える部分が、かえって必要なのです。 わたしたちは、体の中でほかよりも恰好が悪いと思われる部分を覆って、もっと恰好よくしようとし、見苦しい部分をもっと見栄えよくしようとします。
見栄えのよい部分には、そうする必要はありません。神は、見劣りのする部分をいっそう引き立たせて、体を組み立てられました。
それで、体に分裂が起こらず、各部分が互いに配慮し合っています。 一つの部分が苦しめば、すべての部分が共に苦しみ、一つの部分が尊ばれれば、すべての部分が共に喜ぶのです。
あなたがたはキリストの体であり、また、一人一人はその部分です。」
聖書では、福音の三要素を信じた人は、イエス様の身体の一部になると、伝えています。そして、人によってそれぞれが持っている賜物(才能)を活かして、互いに支えあっていくことの大切さをみ言葉を通じて伝えています。
クリスチャンのコミュニティは非常に特殊な側面があり、それはそもそもすべての人がひとつの同じ神を信じており、また教派の違いに関わらず、同じ聖書の御言葉の上に成り立っているので、初対面の人でも、すぐにまるで「家族のように」親密になれるという特徴があります。
こうした一瞬でラポールが築かれる、親密さというのは、イエス様が宣教なさったヘレニズムの時代には、様々な文化や国々が交じり合った、いわゆる国際化が進んだ時代において、信頼を醸成するうえで非常に重要な役割を果たしました。
2000年経った今でも、この特徴は引き継がれていて、聖書を学ぶという焦点で、クリスチャンの集いに参加すると、そもそも信じている価値観が同じものなので、信頼関係を形成し、親しくなるスピ―ドが信じられないくらい早くなります。
しかも、日本だけでなく、海を超えて、世界各国の兄弟姉妹との関係性も、広がるのです。世界中に20億人以上いますからね。
SNSは主に、情報を共有する中で、「友達の友達は、友達である」という価値観に基づいて発達してきましたが、今はむしろエコーチェンバー化に見られるように、むしろ自分と価値観が異なる人との差がどんどん広がり、人々の意識は、繋がるばかりか、分断と孤独へと進んでいる側面が、近年とても大きな問題になってきています。また、その背景には、「自己実現」をベースとしたニューエイジ的な思想が、ベースに存在しています。
聖書の世界のコミュニティ論はこれとは異質なもので、聖書は「知識」ではなく「信仰」を共有するという構造をとります。
つまり三位一体の神(父と子と聖霊)と、聖書の御言葉というゆるぎない信仰の中心を、文化や人種、時代すら超えても、共有できるような構造を持っているのです。
そして、そうして形成されるコミュニティも、全て聖書の御言葉によって成り立っているので、「体の中でほかよりも弱く見える部分が、かえって必要なのです。」というようなメッセージのように、私たちにとって本当に大事な「無償の愛」という概念で成り立つ関係性が豊かに形成されるようになっているのです。
私はこれからの時代は、エコーチェンバー化の弊害などにみられるように、SNSなどで「知」の共有が重んじられた流れが終焉していき、聖書で語られるような「信仰」の共有こそ、本当に必要な価値になっていくだろうと考えています。聖書は、「汝の敵を愛せよ」というしっかりとした芯があるので、エコーチェンバー化しえないという側面があるのです。
それゆえ、今年に入ってから、本当に価値ある情報をお伝えしていきたいという思いに基づいて、事業や提供するサービスの構造も聖書の御言葉に基づいたものへと、大きく変化させていっているのです。
12年間歩んできた占星術師としての道のりを終えて、6月からクリスチャンとして出発し、今月で4ヵ月目になりますが、着々と、新しい時代に必要な本当に価値ある考え方を、しっかりと提供できる基盤を、整えています。
わずか3ヵ月の間に、僕自身の身においても、この世界を造った創造主に祈った通りの形で、僕の身の周りでもこうしたクリスチャンのつながりが奇跡的な規模で、豊かに広がり始めていること自体が、聖書の御言葉と、主イエスキリストが、いまも生きておられることを証していると日々実感します。3か月前はクリスチャンの知り合いは、ほとんどいませんでしたからね。それが今や、たくさんの魅力的なクリスチャンの仲間に恵まれています。
土曜日の集いも、とても温かいコミュニティなので、気兼ねなく参加してみてくださいね。
今週もあなたにとって素晴らしい一週間となりますように。父と子と聖霊の御名においてお祈りいたします。アーメン。
【クリスチャンの集い】土曜日パワーブレイクファーストのお知らせ8月より、毎週土曜日の朝9時に、東京六本木のホテルグランドハイアットのフレンチキッチンにて開かれている、いつもお世話になっているクリスチャンである国際弁護士の佐々木満男先生や、作家で、牧師のジョセフケン牧師をはじめとした熱き日本のリバイバリストたちに会って親交を深められる朝食会(パワーブレークファースト)に、毎週参加させていただくことになりました。
本来は、ビジネスマンに向けた福音伝道を趣旨として創立されたINTERNATIONAL VIP CLUBの活動の一環として、第1・3・5土曜日の隔週での開催で、これまでも16年間開催されてきた佐々木満男先生が主催する朝食会です。
先日、ジョセフケン先生とお話しているときに、聖霊の注ぎによって意気投合し、いつもは開催していなかった第2,4土曜日も、ケン先生と私は出席し毎週必ず集い、皆で祈れるようにしましょう!ということになりました。お申込み方法等は、詳しくはこちらからご覧ください。
https://vrchurch.online/powerbreakfast
【パーソナルミニストリー】聖書の御言葉を通じて、自分の心を「無償の愛」で満たす
人生の困難に行き当たった時、判断に悩む時、あなたの手元に一冊の聖書と、主イエスキリストへの信仰があれば、常にあなたの道のりを、明るく照らしてくれます。
人生はいいことばかりではありません。しかし、どんな時でも救い主イエスキリストは、あなたのことを見守り、愛しておられます。
このパーソナルミニストリーでは、聖書的な人間理解、主イエスキリストの信仰をベースとしながら、時間をたっぷりととったマンツーマンのカウンセリングをご提供します。
「心の貧しい人々(謙遜な人々)は、幸いである、天の国はその人たちのものである。悲しむ人々は、幸いである、その人たちは慰められる。柔和な人々は、幸いである、その人たちは地を受け継ぐ。義に飢え渇く人々は、幸いである、その人たちは満たされる。憐れみ深い人々は、幸いである、その人たちは憐れみを受ける。心の清い人々は、幸いである、その人たちは神を見る。平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。義のために迫害される人々は、幸いである、天の国はその人たちのものである。わたしのためにののしられ、迫害され、身に覚えのないことであらゆる悪口を浴びせられるとき、あなたがたは幸いである。喜びなさい。大いに喜びなさい。天には大きな報いがある。あなたがたより前の預言者たちも、同じように迫害されたのである。」(マタイによる福音書 5:3-12 より 新共同訳 )
▼時間の目安 60分から90分程度▼料金 本カウンセリングは、キリスト教の献身の精神に基づいた活動となるため、特定の料金は定めておりません。あなたがふさわしいと感じられる、主への感謝の気持ちを込めた献金という形でお納めくださいますようお願いいたします。
―――惜しんでわずかしか種を蒔かない者は、刈り入れもわずかで、惜しまず豊かに蒔く人は、刈り入れも豊かなのです。 各自、不承不承ではなく、強制されてでもなく、こうしようと心に決めたとおりにしなさい。喜んで与える人を神は愛してくださるからです。 (コリントの信徒への手紙二 9:6-7 より 新共同訳)
▼スケジュールの関係上、月10人までのお受付となります。何卒、ご理解、ご了承ください。▼日時 お申し込み後に、ご希望の日時を調整いたします。▼場所は、表参道(東京都)のサロンとなります。ご予約後に住所をお伝えいたします。▼ご遠方の方は、スカイプやLINE、ZOOM等のビデオ通話を使った形にてもご提供いたします。
▼ご予約はこちらからどうぞhttps://vrchurch.online/personal_ministry
メールマガジン【ベツレヘムの星便り】(旧:ユピテルジョージの今週の星便り)発行者:杉本譲治▽今週もあなたにとって素敵な1週間になりますように。父と子と聖霊の御名において、お祈りいたします。アーメン。
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